エリザベスアーデン サンフラワー - Elizabeth Arden Sunflowers
ひまわり。
実際のひまわりの花は多分こんな芳しい香りはしない。でもヒマワリのように笑う女性の画を容易にイメージさせる、エリザベスアーデンのサンフラワーはそんな香り。
オンラインでもディスカウントショップでも大体安く売っているこの香水。
良い香りだと思うけど自分のイメージには合わなかったので、友人に譲って手放す前にサッと覚え書きしておこうと思った次第です。
Elizabeth Arden - Sunflowers
リリース:1993年
調香師:David Apel
トップ:オレンジブロッサム、メロン、マンダリンオレンジ、ネクター、ベルガモット、ローズウッド、レモン
ベース:サンダルウッド、アンバー、ムスク、セダー、オークモス
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香調はフルーティ/シトラス/フローラル。
まったく複雑難解な香りではないのに説明するのが難しい…平たく言ってしまうと、ホテルのアメニティーにあるような、香料が強めのせっけん、というのが私の感じた第一印象。お風呂上がりの肌やシャンプーの香りではなく、フローラルでどこか温かみがあり、ちょっとだけクラシック。
スプレーしてすぐ香るのは甘め、かつウォータリーなメロンとフレッシュなシトラス系、あとかすかに鼻をつくネクターの香り。ただストレートにフルーティというわけでなく、オレンジブロッサムをふくんでいてかなりソフト。
そこからすぐにジューシーなフルーティノートは消え去り、瓜の水っぽさを残しながら一気にフローラルメインのミドルに移行。ここのフローラルとムスクの残り方が「高級なせっけん」を思わせるのかと。また、プロジェクションもシーアージュもオードトワレのわりに強めで4時間ほどしっかり残る。
クセのないフローラルでどの年齢層が使ってもとくに違和感がないはずなのに、どうしても自分はこの香りに何らかの「母性」を感じてしまう。私がこの香水でイメージする女性像は30歳手前から40代くらい。
甘いフローラルの奥にあるオークモスの深い香りの安心感がそう感じさせるのかもしれない。それか、発売されたのが1993年なので単に自分より一回り上の世代がよく使っていたからというだけかもしれない。もしくは、記憶の中にある懐かしい、何か。