Margot Elenaのクリエーションが大好きです。
その中でも好きなのがTokyo Milk(トウキョウミルク)のフレグランスで、気づけば手元には5本も……
一時期(5年程前かな?)話題になり、Sephoraや日本でも取り扱いがあったのですが最近あまり見なくなり寂しいので、自己満足でもブログで書こうかなあと。
ただ自分の手持ちが全て廃盤というまさかの事実が発覚したたため、ブランドの紹介と、フレグランスについてはサッとだけ。笑
(via. https://margotelena.com/)
Margot Elena(マーゴット・エリーナ)はマルチに活躍するクリエイター、デザイナー兼パフューマー。
文学、音楽、自然などからインスパイアされた独自の世界観を持つ彼女は幅広い分野でブランドを展開しており、トウキョウミルクもその一つ。
繊細で可愛らしいデザインのバス&ボディラインを展開するLollia、アメリカの手作り香水工房がテーマの素朴なLibrary of Flowersなど、コンセプトの違う様々な「世界線」が存在し、イメージの棲み分けがされている。
その全てのプロダクトデザインをマーゴット自身が行っているのだから、凄い。
そしてトウキョウミルクの世界はどんなものかと言うと。
The Inspiration Behind TokyoMilk Dark Fragrances | Sephora
「このフレグランスには、あなたをきっと違う世界へと連れて行ってくれるファンタジーがある」というマーゴットの言葉通り、どこか浮世離れした不思議な雰囲気を持っている。
少々褪せたカラースキームにタイプライターフォントのヴィンテージ風デザイン。
そこにうっすらと仄暗さを含む、虫やら花やらドクロのイラストは微かに毒をはらむ童話のよう。
退廃的でダークメルヘンで、ちょっぴりのゴスとスチームパンク的な……そういうのが好きな人はパッケージのデザインで既にノックアウト間違いなし。
さらに通常ラインだけでなく、よりゴシック調の強いTokyo Milk Darkと白を基調としたTokyo Milk Lightも。
通常ラインのフレグランスは全て1oz/30mlのワンサイズ。
マーゴットが「(このフレグランスを)集めて楽しめるように作った。ワードローブから服を選ぶように、好きな香りを気分に合わせてまとって欲しい」と言うように、サイズは小さめで価格もひとつ$36とお手頃。
ボトルの背景(内側)にイメージイラストが描かれていて並べると楽しいんだ、コレが。
ボトルの裏側にはそれぞれの名前とメインノートが書いたラベルが貼ってある。
これも薬瓶のようなシンプルなデザインで並べると美しい。
ちなみにEau De Parfum, Eau De Toilette等の賦香率は表記されていないが 、使い心地はどれも軽く持続時間も短めなので、ゲランのアクアアレゴリアシリーズのようなものをイメージして頂ければわかりやすいかと。
先に言った通り全て廃盤ですが参考程度に手持ちのレビューを……
I Want Candy (2013)
ノート:アップル、ピーチ、バイオレット、ローズ
The Strangelovesによる同名の楽曲からインピレーションを受けたフレグランス(Bow Wow Wowのはカヴァーだったのか。)トップにクリスプなりんごが弾け、ピーチの甘酸っぱさも加わりフルーツドロップの香りに。これが3〜4時間と思いの外長く続き、ラストはスミレとローズがふんわりと香る。りんご香水で有名なものだとDKNY Be Deliciousがあるが、それとは違い瓜形アクアティックノートが入っていないので、本物っぽいフルーティでもふんわり穏やかな印象。
Age of Aquarius (2000?)
ノート:ベルガモット、アイスランド・モス、ホワイト・オーキッド、ウィロウバーク
水瓶座の時代、ニューエイジ。これは面白い香り。爽やかなベルガモットのシトラスが香った後にすぐにオークモスっぽい苦みと深みが後を追いかけ、薫り高いジンのよう。そのままシングルノート風で落ち着くのかと思いきや、どこからともなく毛色の違うウッディな香りが出てくる。これがウィロウバーク(西洋ヤナギの樹皮)だろうか?とてもリフレッシュ出来る香りなのにリラックス効果もある不思議な香りだ。改めて廃盤が悔やまれる……
Sugar Sugar (2011)
ノート:ココナッツミルク、バニラエッセンス、サンダルウッド、バスマティライス
名前で甘々ケーキを予想したら、ちょっと甘めなパウダリーだった。パウダリーノートはクレジットに無いので、おそらくバスマティライスの香り(ビリヤニなんかに使われる独特の香りがするインディカ米)ココナッツミルクに米に…と中々ユニークなノート。人によってかなりばらつきがあるようだが自分の肌では、少し甘めのニベアの香り、で落ち着いた。
Sencha Bleu (2000?)
ノート:ヒヤシンス、アイリス、シトラスゼスト、グリーンノート
煎茶という名前であ、お茶っぽいかも?と感じるかもしれないが、実際はヒヤシンスとグリーンが1対1の勢いで香る「生花フレグランス」だ。バックでさりげないシトラスが全体を軽やかに、アイリスのパウダリーさが肌馴染みを良くしておりとても使いやすい。これはほぼ香りに変化が出ないシングルノート風。特に目立ったユニークさは無いものの少し湿気がある日でも嫌味のない香り方をするのでありがたい。
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以上。こうして見返すとかなり使いやすいものばかりで優秀。
現行ラインナップからもいくつか買ってみようかな?
最初に5本あると言ったのに4つしか紹介されていないのは……
最後の一つは、溺愛してやまないお気に入りの秘蔵っ子だからです。そちらは次回の記事で…