香水瓶の底

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エタ リーブル ド オランジェ -ノエル オ バルコン ETAT LIBRE D’ORANGE - Noel Au Balcon

 

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以前3ヶ月間のみ利用した某香水サブスクリプションサービス(香水やコスメをレビューするyoutuberがよく宣伝しているやつである。毎月ミニサイズがとどく)のサイトを覗いてみたら、格段に取り扱いの幅が広がっていた。

 

以前はデザイナーフレグランスがいくつかとよく分からないブランドのものが全部で30もあったらいい方だったのに、今はNiche Perfumeのカテゴリまで出来ていて、アニックグタールやアクアディパルマまで取り扱っている…ということで久々にサブスクリプションを再開してみた。実に2年ぶり。

 

今回復帰第一弾で手に取ったのがETAT LIBRE D’ORANGEのNoel Au Balcon。「クリスマスの香り」として定評のある香水だ。

 

 

ETAT LIBRE D’ORANGE - Noel Au Balcon

 

リリース:2007年

調香師:Antoine Maisondieu 

 

トップ:ハニー、アプリコット、マンダリンオレンジ

 

ミドル:オレンジブロッサム、シナモン、チリペッパー

 

ベース:パチュリ、ムスク、バニラ、キャラウェイブラッククローバー、ラブダナム

 

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この女性は、今年一年良い子にしていた男性への贈り物だ。パーティーに突如現れた彼女を見たらきっとサンタクロースを信じたくなるだろう。テンプトゥレスかつダンシング・クイーンな存在はそこに居るだけで周りをアツくさせる。兎にも角にも、今夜彼女は楽しむためにここにいる…

(U.S. オフィシャルサイトより)

 

成る程、この香水はホリデーシーズンのパーティーに颯爽と現れたゴージャスな女性をポートレートしているらしい。

 

一吹きするとまろやかなハニーとオレンジが香り立ち、なんともハッピーな気持ちになれる。そこにシナモンのスパイシーさとバニラの甘さが加わりジンジャーブレッドのようなスパイスラテのような、プレイフルな冬の香りに。

 

スパイスやハニーがメインアコードで冬を感じさせる香りなのに決して重くない、むしろ軽く、明るい印象。またオレンジブロッサムの香りがバックグラウンドに一本通っているので甘々なグルマンでなく上品で濃厚な花のように香る気がする(フローラルではない。)

 

激甘なハニーを求めている方には物足りないかも。逆に普段フルーティフローラルやシトラス系を愛用していていわゆる「冬っぽい」香水が苦手という人にはチャレンジしてみて欲しい。まさに12月、街の誰もが浮かれている時期にぴったりのアイテムだ。

 

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ただもしこの香水が女性だったなら…確信犯。笑 

ある意味どんなセクシーな香水よりも色っぽい。きっとこの女性は白いセーターなんかを着ていて、髪も化粧も気取らず気さくな笑顔を振りまき、男女関係なく誰もが彼女の前ではガードを緩めてしまう。そうしてパーソナルスペースに難なく入り込み、ふと彼女の方に目をやると、長いまつ毛に甘い香りのするうなじ…油断したところに急にジャブを入れられたように意識してしまうに違いない。きっとみんな恋に落ちてしまう、そんなイメージ。オフィシャルサイトにあったように「サンタさん、ありがとう」と言いたくなる気持ちも分からんでもない。「賢者すらも惑わす香り」

 

 ETAT LIBRE D’ORANGEとの出会いは、確かポートランドにある怪しい雑貨屋。タロットカードやら人形の四肢をもいだ物やらカオティックな店内にひときわ目を引く目玉がついたようなボトル。インパクト、強。

 

コンセプトも広告も(もちろん香りも)挑発的&ユニークで好きです。個人的にこれからもっと開拓していきたいブランドのひとつ。