それなりにバタバタした日々を送っておりまして、気づけば最後の更新から8ヶ月…恐ろしや
まず去年一番使った香水について書こうと思ったのですが荷ほどきの過程で何処かにやってしまって見つからないので(最低)
書こう書こうと思いつつ後回しにしていた手持ちのNEST Fragranceコレクションについてにしようと思います。
NEST NEW YORKとは。
Laura Slatkinが2008年に設立したニューヨーク発のブランドで、もとはキャンドル等のホームフレグランスのみを扱っており、人気を得たその後2013年にフレグランスコレクションをローンチ、更に2019年にはボディケア等コスメティックラインもリリースし、幅広いプロダクトを展開中。
Nordstromをはじめとした様々な百貨店や、SephoraやUlta等のコスメティックストアでも広く取り扱いがあり、かなり身近に感じるブランド。
黒の背景に花が描かれた特徴的なパッケージデザインは、アメリカではデパートのギフト売り場なんかで誰もが一度目にしたことがあるのではないかと。シンプルでラグジュアリー感のあるデザインに反して価格は良心的で、手に入りやすいのも人気の理由かな。
ギフトセットやディスカバリーセットもよくリリースされており、私が購入したのも3つのミニサイズフレグランスのセットです。
Nest - Indigo
リリース:2014年
調香師:不明
ノート:イタリアンレモン、オレンジベルガモット、モロッカンティー、カシミアウッド、ワイルドフィグ
(オフィシャルサイトより)
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吹き付けた瞬間駆け抜けるのはミントの清涼感。
そこにふわりと広がる瑞々しいレモンと、
イチジクのあの独特な青い甘さ
鼻をつくことのない自然なフルーティーさとごく軽やかなスパイスの組み合わせが何とも爽やかなトップ。
レモンとベルガモットが前面に出てこないから柑橘系が苦手でも辛くない。
その後はすぐにグリーンなお茶の香りが追いかけてきて、
気づいた時にはレモンとイチジクは、芳潤な茶の中にまるでジャムのように溶け出していく。
暑い日によく冷えた緑茶を口に含んだ時と、その後味のような心地良さが感じられる。
香りが濃厚なフレーバーティーにまとまった後は大きな変化は無く、
リ○トンやら午○の紅茶やらの甘い紅茶飲料的香りがベースのカシミアウッドと馴染み、肌に寄り添うようにしてゆったりとフェードしてゆく。
よって持続時間はそんなに長くない、が、カジュアルにまとえる強さ。
これは一体何がモチーフなのかと言うと
ベースの中国緑茶の中に一握りのフレッシュミント、そこへたっぷりの角砂糖…
砂糖を惜しみなく使った濃厚な甘さに、ミントのすっきりとした爽やかさと僅かな苦味が見事に表現されている。
「インディゴ」は、ブランド創立者ローラが彼女のヨーロッパ旅行で受けたインスピレーションをもとに創られた香りだ。
1992年、フレグランス業界でのキャリアをスタートしたばかりのローラは、香水の起源や歴史を学ぶため、パフューマリーを巡る旅に出た。
フランスやイギリスのフレグランスショップや薬局を訪ねる中、ロンドンのボンドストリートでとあるティーショップに立ち寄った時、彼女は最も美しいモロッコティーのアロマに出会ったのだという。
その香りがなんとも印象的だったため、ローラがインスパイアされて創ったのがこのインディゴという訳だ。
…曇り空の続くロンドン。チューブに揺られる毎日。どんよりとした天気の中ゆく人々を見ながらカフェで一息。暑いモロッコのリゾートで過ごすホリデーを夢見てモロッコティーを一口…そんな情景を目に浮かべてみたり。
蒸し暑く雨の多いこの時期にはぴったりのフレグランスかと思います。
シトラスもマリンも苦手な身にはとしては、一体何つけりゃいいんじゃいとなることが多いのですが、このフレグランスは肌に自然と寄り添ってくれるし、気負いなくつけられるものの退屈な香りではないので良い。
オフィシャルサイトにScent Type: Fruity Woodとあるように、肌に残るのは優しい甘さのウッディなのでムスクベースなんかがダメな人にも良いんじゃないかな。定番のフルーティフローラルな香りを差し置いてこのインディゴがNESTのベストセラーなのも肯けます。
この時期使うフレグランスが見つからないという人や、お茶系が好きな人には是非試して欲しい。